してみたブログ

買ってみた、使ってみた、食べてみた、などなど、日々の「してみた」について綴ります。

観てみた - 映画「ボヘミアン・ラプソディ」

 

f:id:mubikichi:20181205123644j:plain

 

予想外(?)の大ヒットとなっている映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。

 

クイーンについてほとんど知識がないので、観に行く予定はなかったのですが、私よりもクイーンについて知らない友だちが観に行って、とても面白かったとおすすめしてくれたので行ってみることにしました。

 

彼女によると、劇場内はとても盛り上がっていた、とのこと。日本の映画館でそんな感じになるのは珍しいですよね。

 

私が行った時もけっこう混んでいました。たぶんもう公開されて1か月くらい経つと思うのですが、まだこんなに人気があるんだ!とびっくりしました。

 

来場者は、クイーン全盛期からのクイーンファンと思われる、年長者の方たちが多かったです。そんななかに混ざって、若者たちもぽちぽち。

 

「ボヘミアン・ラプソディ」は、ロンドンで生まれたロック・バンド「クイーン」のボーカルだったフレディ・マーキュリーの伝記映画です。

 

フレディ・マーキュリーは1991年にエイズで亡くなっています。

 

亡くなった人に焦点をあてた映画は悲しいものもありますが、フレディ・マーキュリーはすでに伝説的な人物となっているので、映画からパワーをもらうことはあっても、映画を観て悲しくなってしまうことはないと思います。

 

映画のなかでフレディ・マーキュリーを演じたのは、ラミ・マレック。映画「ナイト・ミュージアム」のエジプトの王様を演じていた俳優さんです。素の顔写真を見ると、映画のなかのフレディとは似ていませんが、映画ではとってもフレディです。

 

ここから先はネタばれがあります。これから観る予定で、事前情報なしで「ボヘミアン・ラプソディ」を観たい、という場合は、ここでストップなさってください。

 

映画はフレディがバンドのメンバーと知り合う前のころから始まります。

 

私はクイーンについては、本当にほとんど知らず、クイーンの曲は何を知ってる?と聞かれても3曲くらいしか思い浮かばなかったくらいです。

 

フレディ・マーキュリーについても、白いタンクトップを着たヒゲがはえている人、くらいの認識で、あの格好とマーキュリーなんていう名字から、バンドのキャラ的な存在だったのだろうか、なんて失礼なことを思っていました。 

 

それに加えて、クイーンが何人組のバンドかという基礎の基礎も知らず。こんな調子だったので、映画が始まってしばらくは話がよくつかめず、時々ウトウトしてしまっていました。

 

友だちはクイーンについての知識が全然なくても大丈夫でしたし、ほかにもそういう声が聞こえてきましたが、やはりちょっとクイーンについて予習してから行くほうが、より「ボヘミアン・ラプソディ」を楽しめると思います。

 

バンドが有名になって成功したのちに、名声とお金を持ちすぎたことによって高慢になったり、や、仲間内でトラブルがあったりして挫折を味わうのが、音楽系のアーティストを扱った映画の定番コースですが、フレディの心を荒れさせたのは「孤独感」でした。

 

真面目で厳しいお父さんのいる家族とは疎遠になっていたフレディ。

 

男性しか恋愛対象に思えないと気づいたフレディは、運命の人、とわかっていながら、そして愛していながらも、恋人であるメアリーとは、友人関係に戻ることになります。

 

またバンドメンバーもそ家族が出来たりして、以前のようにつき合えません。

 

自分の「家族」である人たちから離れてしまい、自分を見失ってしまったフレディですが、あるきっかけで目が覚めます。

 

そして、 病院に行ってエイズと知らされ、命が長くないこともわかったフレディ。

 

目が覚めて、自分にとって誰が大切な人たちなのか気がついたフレディは、ここから一気に巻き返し、映画のクライマックスである1985年に開催されたチャリティイベント「ライヴ・エイド」でそのパワーを炸裂させます。

 

愛する人たちを大切にし、そして愛する人たちからも愛されていることを知ったフレディの「ライヴ・エイド」のステージでの姿は実に生き生きしていました。

 

この「ライヴ・エイド」の模様の再現がすごいです。ユーチューブで実際の「ライヴ・エイド」の映像を映画のあとに観てみましたが、映画のなかの光景そっくりでびっくり!

 

これでは映画館が盛り上がるのも当たり前です!

 

クイーンの曲は数曲しか知らない、と思っていましたが、映画のなかでかかる曲の半分以上は聞いたことがあった曲でした。

 

街中で流れていたり、CMで使われていたりと、クイーンの曲は日本にもこんなに浸透していたのだな、としみじみとしてしまいました。

 

心が晴れやかになり、清々しいフレディのまなざしがとても印象に残った映画でした。クイーンについて詳しくない私でも心が引き込まれたのですから、長年クイーンのファンの方が観たらもう、心をつかまれるような感じがするのでは、と思います。

 

長くヒットとなっているのが理解できた映画でした。サントラが人気なのも頷けます!

 

***

 

ラミ・マレック、第91回アカデミー賞主演男優賞受賞おめでとう!!!!