してみたブログ

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映画「ライオン・キング」- 知らずに観たら実写と思う超完成度!

 

夏休みが終わり、ちびっ子たちが学校に戻り、繁華街もふだんの落ち着きを取り戻しました。子供が観るタイプの映画も空いてきた頃でしょう、と「ライオン・キング」を観てきました。

 

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「ライオン・キング」は、1994年に日本で公開されたディズニーのアニメーション映画です。8月9日から上映している「ライオン・キング」は、このアニメ映画の実写版です。

 

実写版といっても本物の動物が演じているのではなくCGです。でもそのCGが実に見事で、いくら観ても本物の動物としか思えません。ディズニーの公式ウェブサイトでは”超実写版”と表現されている、すごい映画でした。

 

アニメを観たのはずっと前ですが、この前観た「アラジン」以上にストーリーは覚えていたので、アニメで復習することなく実写版を観に行きました。直前にアニメを観ていないのではっきりとは言えませんが、実写版はアニメをほぼ忠実に再現しているのでは、と思います。

 

ストーリーはとても簡単です。(ここからはネタバレあります、ご注意ください)

 

動物たちが暮らす王国の王、ライオンのムファサに息子シンバが生まれます。ムファサには王座を狙う性格の悪い弟スカーがいますが、ある日スカーの策略にひっかかり、ムファサは命を落とすことに。その責任が自分にある、と叔父のスカーによって思い込まされたシンバは、王国を逃げ出します。

 

楽しい仲間に恵まれ気ままに暮らしていたシンバですが、やがて王座を継ぐ者として目醒め王国に戻り、スカーと対決。闘いのクライマックスシーンを迎えたあと、ハッピーエンドで映画は終ります。

 

「サークル・オブ・ライフ」という言葉、そして意味を初めて考えたのは、ライオン・キングのアニメを観た時でした。「食物連鎖か〜、本当に生命の輪だな」、としみじみ思ったことを覚えています。

 

その時はサークル・オブ・ライフに食物連鎖の意味しか見いださなかったのですが、今回ライオン・キングの実写版を観て、世の中は次の世代に引き継がれながらまわっていく、という意味でもあったんだな、と気がつきました。

 

だから、映画の冒頭のシーンと、おしまいのシーンが同じなのだな、と。映画が始まるシーンを観ていたら、ラストシーン上映中のところに間違えて劇場内に入ってしまったような感覚になってしまいました(笑)。

 

ライオン・キングの見どころは、なんといっても”超実写版”と表現される映像を作り上げた、素晴らしいCGの技術力です。

 

数年前に観た”ジャングル・ブック”もすごいなぁと思いましたが、今回はそれ以上でした。動物アクターたちを総動員して作ったみたいな映画です。どう見ても、本物にしか見えません。

 

CG動物が出てくる映画は、動物たちにちょっと表情をつけてあったりしますが、「ライオン・キング」に出てくる動物たちはしゃべりに合わせて口は動いても、人間を思わせる表情はついていません。それがリアル感を高めています。

 

ただ、シャーマン的なマントヒヒは除く、です。これは眼光鋭くてちょっと人間に近い感じです。武器持って戦っていましたし。でもサルは人間に近い動物だし、このマントヒヒはシャーマンなので、違和感はありませんでした。

 

ライオン・キングを観に行きたいなと思ったのは、CMや映画館での予告編に出てくる、シンバの赤ちゃん時代を見たからです。子ライオン、かわいい!

 

よくテレビのニュースで、◯◯動物園でライオンの赤ちゃんが生まれました、とやっていますが、映画の前半ではあのかわいい子ライオンをずっと見ていられます。

 

反対にかわいくないのは、シンバの叔父スカーです。たてがみは抜けて体はガリガリ。どう見ても、王ムサファの弟ではなく、祖父みたいです。まだ壮年のはずなのそんな姿ということは、王座争いで兄と壮絶な戦いがあったのだろう、と想像させます。

 

途中から登場する、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンはアニメと同じく愛嬌たっぷりです。今回はオリジナル字幕版を観ましたが、プンバァの吹き替えは佐藤二朗さんなので、きっと日本語版のプンバァはもっと面白かったのでは、と思います。

 

最初から最後まで、動物のリアル感すごい!と思いながら観たライオン・キングですが、やはり表情がないとどうも感情移入しづらく、自信を失った子が王のなるまでの力強い映画を観たというよりも、動物の世界の映画を観てきた感が強いです。

 

普段はそんなこと思ったことはありませんが、映画における表情って大切な役割をしているのだな、と改めて思いました。登場人物たちの笑顔や悲しい顔を観て、心を動かされていることが多いのですね。

 

しかしそれは私個人の感想で、「ライオン・キング」は子供から大人まで誰もが楽しめる映画です。ストーリーは簡単でわかりやすいので、その分動物たちを眺めることに集中できます。動物好きの方にとっては、本当に楽しい映画だと思います。