デアゴスティーニ「かわいい刺しゅう」チャレンジ - 第11号その3
「かわいい刺しゅう」第11号の後半の雑貨小物課題は「通帳ケース」。今号と次号で作ります。
今回体験するのは「スモッキング刺しゅう」という刺しゅうの技法です。
スモッキング刺しゅうとは、簡単に言うと、布にひだを入れて、そこに刺しゅう糸で模様をつけていく刺しゅうのことみたいです。ひだを入れることによってビヨンと伸びるようになるみたいで、子供の洋服でそういうの見たことがあるな、となんとなく思い出しました。
今号で制作する小物には刺しゅうの模様は入っていないみたいなので、たぶん、布にひだをつけて小花の模様を作ることを、今回は「スモッキング刺しゅう」と言うのだと思います。
まずはキットでついてきた水玉模様の布にアイロンをかけて、縦横に当たり線(?)を引いていきます。
〈用意するもの〉のところに、赤と青の消せるボールペン、とあり、持っていないのでお店に買いに行きました。
100円台であるのかな、と思っていたら、ボールペンタイプは安くても1本200円。赤はまだしも青のボールペンは今後きっと使わないので、なんだかもったいなくて、買わないで帰ってきてしまいました。
ボールペンをわざわざ買わないと作れないなら今回の雑貨小物は作るのをやめよう、と思ったのですが、あとでテキストを見たら、別のところに小さい字でチャコペンを使ってもよい、と書いてありました。
結局、1色のチャコペンで線を引いたのですが、特に不便なことはなかったです。この小さい字での注意書きは、〈用意するもの〉のところに一緒に書いておいてほしかったです。(もちろん、赤と青のペンで線を引いたほうがよりわかりやすかったと思いますが)
ドット柄の布は大きく、長い定規がない人、広い作業スペースがない人は線を引く時に大変だったんじゃないかな、と思います。布もちょっと歪んでいるので、ドットの中央を通るように線を引いても、途中から外れていってしまいます。
もっと扱いやすい材料で作る小物にしてくれればいいのに・・。
と、ちょっとネガティブな気分でスタートすることになってしまいました。
線を引くのでけっこう時間がかかってしまったので、刺しゅうはまた別の、まとまった時間が取れる日にすることにしました。
テキストを見ると、複数のドットの脇に糸を通して引っぱって模様を作り、それをひたすら繰り返していくようです。
最初の横1列はドット3個を使って、三角の模様を作っていきます。
三角、というか、三つ葉模様が1つできました。思っていたよりもずっと簡単で、気分が上向きに(笑)。このまま横1列進めます。
2段目はドット4つを使って、四つ葉のようなかたちの小花模様を作っていきます。
模様を作るのは簡単で、もうこの時点では慣れてしまいました。
布の周囲は三つ葉模様、その内側は四つ葉模様、という感じになるように、1段づつひたすら刺しゅうしていきます。
図案もテキストに載っていますが、それを見なくても間違えずにどんどん刺しゅうをしていくことができる簡単さでした。クロスステッチや刺し子みたいに目の数を数えることもないので、頭のなかはからっぽ。のんびりと作業を楽しめました。
ただ、1つの模様ごとに糸を変えるので時間がかかります。途中つまづくことなく最後まで刺しゅうできましたが、3時間30分かかりました。
でもその時間はテキストに書かれている目安時間と同じ。めずらしく目安時間と同じ作業時間で終わらせることができて、ちょっとうれしかったです。
今号で終わらせるのはこの刺しゅう部分だけ。斜めに引っぱると伸びるのがおもしろいです。
次号で通帳ケースに仕立てますが、その前にチャコペンの線を消し、そしてアイロンをかけて布のひだを整えて、準備しておきたいと思っています。