してみたブログ

買ってみた、使ってみた、食べてみた、などなど、日々の「してみた」について綴ります。

観てみた - 映画「アラジン」

 

いまごろになって映画「アラジン」を観てきました。

 

f:id:mubikichi:20190821200635j:plain

 

「アラジン」は、1992年にアメリカで公開されたディズニーアニメ「アラジン」の実写版です。 今は亡き名優ロビン・ウィリアムズが、テンションが超高いジーニーの声優さんをやっていました。

 

画像はチラシですが、公開日は6月7日。もう2か月半以上ロードショー公開されているということですよね。リピーターが多い映画、と、何かで知りました。

 

観に行った時はほぼ満席状態でした。夏休み中ということもあって混んでいたのもあると思いますが、シアターの一番前の列まで人がたくさん座っていたのを見たのはすごく久しぶりです。顔を上げて観るので、なかなか観づらい席ですよね。

 

観に行くまでにこんなに時間が経ってしまったのは、「アラジン」の監督がガイ・リッチーだったからです。ずっと前にマドンナと結婚していた頃、マドンナ主演で撮影した、すごく評判の悪かった映画「スウェプト・アウェイ」の印象がまず強く。(観ていませんが)

 

そして数年前に観たスパイ映画「コードネームU.N.C.L.E.」もおもしろくなかった・・。ミュージックビデオの監督出身なので、音と映像の組み合わせが斬新で、つい夢中になって映像のなかに引きこまれそうなシーンがたくさんあったのはとても良かったのですが。

 

でもヒット映画「シャーロック・ホームズ」の監督さんでもあるのですよね。

 

とにかく、「スウェプト・アウェイ」や「コードネームU.N.C.L.E.」のせいで、「アラジン」の監督がガイ・リッチーと知った時に、映画を観に行こうかどうしようか考えてしまいました。

 

しかし、このロングラン。レビューを読んでも良い評価ばかりですし、やっぱり観に行くことにしました。

 

レビューを読むと、「絶対にオリジナル版がおすすめ!歌の声量が違いすぎる!」みたいなコメントが多かったのでオリジナル版を観に行きたかったのですが、ちょうど良い時間がなかったので吹き替え版を観ることにしました。

 

※※ここからは映画のネタバレもちょっと含まれますので、「アラジン」をこれから観に行かれる方はご注意ください※※

 

アニメの「アラジン」はずっと前に観たきりで、細かいことは忘れていましたが、まぁだいたいこういう話だったよな、ということで、おさらいをせずに実写版を観に行きました。

 

もともとアニメという子供も楽しめる映画なので、ストーリーもわかりやすく、「そうそうこういう感じの話だった」とアニメを思い出しながら最後まで楽しく観ることができました。

 

アラジンは、アグラバー王国にサルの相棒アブーと暮らす青年で、生きていくために小さな盗みをして暮らしていますが、心は優しく思いやりのある人物です。ある日、街なかにお忍びでやって来ていたジャスミン王女を助けたことで知り合いとなります。

 

その後、ある出来事があり魔法のランプを手に入れたアラジン。なかから魔人ジーニーが出てきて、3つの願いを叶えると伝えられます。1つ目にアラジンが願ったことは「王子になる」こと。ジャスミンと結婚できるのは「王子」だけだからです。

 

ジーニーのちからを借りて家来や宝物と共に王宮にパレードし、「アリ王子」として自己紹介するアラジン。その後ジャスミンにアラジンであることがバレますが、偽りの姿で街なかに紛れ込んでいた、と嘘をついてしまいます。

 

・・とこんな感じで進んで行く映画です。

 

さすがガイ・リッチー、映画の冒頭からダイナミックかつ華やかでスピード感ある映像がすばらしいです。歌や音楽と共にワクワク気分を盛り上げてくれます。

 

映像がすごい!という監督さんは多くいると思いますが、盛り上がるシーンだと激し過ぎて、なんだかどこにいるのか、何をやっているのかよくわからない、という映画もあります。でも「アラジン」は、最初から最後までどの場面もわかりやすく、きれいな絵をずっと見ているような映画でした。

 

映画の内容はアラジンとジャスミンの惹かれあいが軸ですが、ディズニーの有名な悪役「ジャファー」とのハラハラする対決や、アラジンとジーニーとの心あたたまる友情も描かれています。

 

ジーニー役は日本でもとても有名なウィル・スミス。もう、ジーニーにぴったりでした(笑)。以前何かの記事で「成功しても人柄が変わらなかったハリウッド俳優」としてウィル・スミスの名前が出ていましたが、あのジーニーを見ると、きっとウィル・スミス自身もこの明るいジーニーに共通するところがあるのだろうな、と思えます。

 

ジーニーの吹き替えは山寺宏一さん。ウィル・スミスの吹き替えでおなじみなので、まるでウィル・スミスが本当に日本語でしゃべったり歌ったりしているような感覚になってしまいました。

 

悪役のジャファーは俳優の北村一輝さんでしたが、北村さんは声に特徴がある俳優さんです。北村さんの出演ドラマや映画を多く観ているので、ジャファーが話すとどうしても北村さんの過去作品(テルマエ・ロマエや猫侍など)が頭に浮かんできてしまい、どうもジャファーに集中できなくなってしまいました(笑)。

 

アラジンとジャスミンは、中村倫也さんと木下晴香さん。中村倫也さんは今TBSドラマ「凪のお暇」でキャラの強い役を演じていて、映画が始まってからやはりそのキャラの顔がちらついてしまったのですが、こちらはそのうち頭のどこかに収めることができました(笑)。

 

レビューでは、歌の声量が違う、と書かれているものが多かったですが、2人の歌声はのびやかに澄んでいて耳触りが良く、有名な「ホール・ニュー・ワールド」をはじめどの歌もとても良かったです。

 

ただ、エンドクレジットで英語版の 「ホール・ニュー・ワールド」が流れたのですが、もしこれがオリジナル版で使われている歌だったら、これはこれで映像と共に聴いてみたいと思いました。声量うんぬんというよりも、すごくゴージャスな感じで、同じ歌なのに日本語版とはずいぶん雰囲気が違いました。

 

クライマックスシーンでジャファーにどこかに飛ばされてしまった家来とトラがどうなってしまったのか気になったのですが、ラストシーンでアラジンとジャスミンにやっと平和が訪れた時にトラがさりげなく歩いていたので、みんな戻ってこれたんだな、とひと安心(笑)。

 

私のように気になる人もいたと思うので、戻ってこれたシーンをきちんと映像で見せてくれたら良かった、と思います(笑)。

 

パレードのシーンほか、何か所かあったダンスシーンもとても見応えがありました。インド映画の集団ダンスシーンのような・・。このダンスシーンがもう一度観たくてリピートする人も多いのでは、と思いました。

 

公開からずいぶん経ってから観に行った「アラジン」ですが、迫力ある美しい映像を大きなスクリーンで観ることができて良かったです。DVDをレンタルできるようになったら借りてきて、オリジナル版の歌を聴いてみたいと思っています。