してみたブログ

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映画「バンブルビー」- 大人も子供も楽しめる80年代テイスト満載ムービー

 

日本のおもちゃ発の「トランスフォーマー」。

アメリカに渡ったのち映画の主人公になりました。2007年に第1作目「トランスフォーマー」が公開、その後シリーズ化され、トランスフォーマーとしては第5作目までが公開されています。

 

その「トランスフォーマー」シリーズの愛されキャラであるバンブルビーが主人公になった「バンブルビー」を観てきました。

 

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 映画の舞台は1987年のアメリカ西海岸。

 高飛び込みの有力選手だったチャーリー(女の子)がもう1人の主人公です。チャーリーは映画の出だしでは17才。仲良しだったお父さんを亡くして悲しみがいっぱいです。高飛び込みもやめてしまいました。

 

お父さんのことをすっかり忘れて新しいボーイフレンドと仲良くするお母さんと、その男性になついている弟にも違和感をおぼえ、家庭のなかで疎外感を感じています。

 

そんな時に18才の誕生日の日にたまたま手に入れることができたボロボロの黄色いビートル。(カマロじゃないんですよ) 家のガレージまでなんとか運転してきて、整備しようとビートルの下にもぐってみると顔のような部分が。そしてビートルはみるみるロボットに変体=トランスフォームしてしまいます。

 

もともとのキャラは勇気あるバンブルビーですが、映画冒頭の一件で記憶を失っていて、声も出ません。そして体は大きいのに、すっかりビビりキャラになってしまっています。

 

最初は恐怖を感じるチャーリーですが、そんなバンブルビーの姿を見て親しみをおぼえます。お父さんを失いさみしさで心に穴が開いているチャーリーのところにやってきた、記憶を失って心細いロボット。2人はすぐに友だちになります。

 

そんな感じでスタートする「バンブルビー」は、トランスフォーマー・シリーズとはちょっと違う、ロボットとチャーリーの友情物語が軸になった映画です。 そしてチャーリーの心の回復物語でもあります。

 

1987年が舞台の映画なので時代背景が80年代なのはもちろんですが、なんとなく、映画の作り自体も当時の映画の感じにしてあるように思いました。昭和後期にヒットした、誰もが楽しめるようなつくりの冒険映画やアクション映画みたいな雰囲気がします。お色気シーンもなく、ほっぺたへのキスのみです(笑)。

 

とはいえ、やはり「バンブルビー」は21世紀の映画なので、映像はもちろん20世紀の映画よりもずっと美しく、そして特撮の技術も最先端です。ロボットたちがトランスフォームしながら移動したり戦ったりするシーンはまさに見ものでした。

 

「バンブルビー」のストーリーの軸は友情物語と書きましたが、そのなかにひんぱんに組み込まれているのがロボットたちが繰り広げるアクションシーンです。こっちの場面を観ていると、やはりこの映画の主軸は友情物語ではなく、トランスフォーマー・シリーズのはじまりの物語としてとらえるのが良いのかな、と思ってしまうくらい見応えがありました。

 

チャーリーとバンブルビーが知り合ってからしばらくは2人のほのぼのとするエピソードが続きますが、地球にやってきたバンブルビーを探す敵に居所を知られてしまってからはクライマックスに向けてアクションの勢いが高まります。

 

お互いを思いやり、そしてお互いを助けようとするチャーリーとバンブルビー。この手の映画は最後はヒーローが1人で戦うのが多いですが、そこはやはり友情が軸の物語。クライマックスのバトルシーンは、2人の絆の強さを最も感じさせてくれるところでもありました。個人的には、チャーリーが自分の殻をやぶってあることをするシーンにうるっときました。

 

子供と大人が一緒に楽しく観れる映画「バンブルビー」。トランスフォーマー・シリーズのファンには、バンブルビーという名前の由来を含めた過去を知ることができる、貴重な一本だと思います。